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足場は高所作業であり危険を伴うため、転落や墜落といった災害発生を防ぐ為に十分な注意をしなければなりません。

 

足場を安全に組み立てるためには日常点検をしっかりと行うことが求められます。

また、足場は日常点検のほかに定められたルールに従い、点検を行う必要があります。

 

足場の点検義務は元請け事業主にもある

足場の日常点検は足場事業者だけでなく、元請け事業主（注文者）にも義務付けられています。

点検結果は点検表に記録し、足場作業が終了するまでの期間は保存しなければなりません。

 

これらの点検義務を怠った場合、6ヵ月以下の懲役または50万円以下の罰金という罰則の対象となりますので、労働安全衛生規則に定められたルールに従い、点検を行うことが重要です。

 

足場の点検をする時期

足場の日常点検をする時期と点検範囲は以下のようになります。

①作業前
点検範囲：作業範囲
点検者：足場事業者

 

②組立て・変更・一部解体後
点検範囲：全範囲
点検者：足場事業主・元請け事業主

 

③悪天候後
点検範囲：全範囲
点検者：足場事業主・元請け事業主

 

整理すると、足場事業者は作業前、組立・変更・一部解体後、悪天候後全てで点検義務が発生し、発注者は作業前以外で点検義務が発生します。

 

足場の点検の資格

足場の点検をするのは「十分な知識・経験」を有している者が行います。

具体的には以下の資格を保有している人を指します。

 

・「足場の組立て等作業主任者能力向上教育」修了者
・「労働安全衛生コンサルタント（土木・建築）」有資格者
・「計画作成参画者」有資格者

 

・「仮設安全監理者」有資格者
・「施工管理者等のための足場点検実務者研修」修了者

 

足場の点検はその足場作業に携わっていない人が行う必要があります。

社内で資格取得をサポートするなど人員確保も重要な課題となります。

 

足場作業に携わっているスタッフは資格を取得しておくことで足場の点検にも業務を広げることができます。

 

資格を積極的に取得して点検者としても活躍しましょう

足場の日常点検について解説しました。

足場は法令で定めれたルールに則り、しっかりと点検し、問題がある場合は速やかに補修しなければなりません。

 

また、足場の日常点検をするためには定められた資格を取得している必要があります。

資格を取得しておくことで、足場の点検業務もできるようになり、仕事の幅が広がるだけでなく、将来のキャリアにも役立ちます。

 

将来の仕事の仕方も考えてどの資格を取得するのか決めると良いでしょう。

まだ受験資格がないという方も少しずつ準備を始めておくと安心です。