エヌ・ステージング株式会社

足場の日常点検 悪天候後に行わなければならない足場の点検とは

足場は労働安全衛生規則により、日常点検が義務付けられています。

点検を行うのはその日の作業開始前、足場の組立て、解体及び一部変更したあと。

 

それに加え、悪天候後に手すりや中さん、幅木などの足場用墜落防止設備等の点検を行う必要があります。

ここでは、足場の日常点検の中でも特に悪天候後の点検について解説します。

 

悪天候後は足場の点検をする必要がある

足場事業者と元受け事業主は強風、大雨、大雪などの悪天候もしくは中震以上の地震のあとには作業を開始する前に点検を行います。

また、異常を認めたときは直ちに補修しなければならないとされています。

 

悪天候の定義とは

悪天候の定義については解釈例規により以下のようになっています。

 

強風…10分間の平均風速10m/s以上

大雨…1回の降雨量50mm以上

大雪…1回の降雪量25cm以上

中震…震度4以上

 

悪天候後の足場の点検項目

悪天候後は以下の項目を中心に点検します。

 

1.床材の損傷、取り付け・掛け渡しの状態

2.建地・布・腕木等の緊結部、接続部および取り付け部の緩みの状態

3.緊結材・緊結金具の損傷・腐食の状態

4.交さ筋交い・幅木・手すり枠・手すり・中さん等の取り外し・脱落の有無

5.脚部の沈下・滑動の状態

7.筋交い・控え・壁つなぎ等の補強材の取り付け状態・取り外しの有無

8.建地・布・腕木の損傷の有無

9.突りょうとつり索との取り付け部の状態・つり装置の歯止めの機能

 

点検は、その足場の組立て等に関わっていない第三者で、十分な知識と経験を持っている者が行う必要があります。
第三者の視点で足場を厳しく点検することで、安全性の高い足場を保つことが可能です。

 

足場点検表のダウンロード方法

足場の点検結果は記録し工事終了まで保管が義務付けられており、足場の点検表を作成する必要があります。

足場の日常点検用の点検表は厚生労働省のホームページからダウンロードが可能です。

 

「足場自主点検表」という題名のチェック表をダウンロードして利用することができます。

足場の種類によって点検項目が変わってきますので、ダウンロードした足場自主点検表はくさび式足場、枠組み足場、単管足場などの種類に応じて内容を変更して利用します。

 

安全な足場作業のために日常点検は必須

足場作業の安全を確保するために、足場の日常点検は必須であり、法律でも義務付けられています。

法令に定められたルールに則り、日常点検を行う必要があります。

また、足場の点検結果は記録に取り、足場作業が終わるまでは保存も義務付けられています。