屋根塗装では、決して外してはいけない作業・項目が4つあります。
ここをきちんとやっておかないと、施工不良になってやり直したり、雨漏りの原因になったりと、
後々に100万円単位の大きな損害になる可能性があるものです。
万が一見積もりに入っていなかったら、必ず入れてもらうようにしましょう。
角度が急な屋根の「屋根足場」
お家のデザインがオシャレだったり、ロフトや屋根裏収納があったりして、急傾斜の屋根のお家の方もいるかと思います。
その場合、「屋根足場」という専用の足場が追加で必要になります。
傾斜のある屋根でも安全に塗装するための足場です。
5~ 6寸勾配以上の傾斜の場合に、屋根足場をかける場合が多いです。
屋根足場は800~1000円/㎡の追加費用が掛かる場合があります。
これを省いてしまうと、落下事故の危険性が非常に高まります。
また、急勾配だと周りからも屋根が良く見えますので、
ここを良い仕上がりにしてもらうためにも必要な費用だと知っておきましょう。
スレート屋根の「タスペーサー・縁切り」
スレート屋根の方は、「タスペーサー」または「縁切り」という作業が見積もりにあるか、必ずチェックしましょう。
なぜなら、これをやらずに塗装すると、雨漏れしてしまう可能性が高いからです。
スレートは普通に塗装すると、屋根と屋根の間に塗料が詰まって、
水の抜け道がなくなり、雨漏れにつながってしまいます。
以前はカッターや皮スキという道具などで塗膜を削る「縁切り」作業をしていましたが、
折角きれいに塗った屋根を傷つけてしまうリスクもありました。
タスペーサーは、屋根の隙間を確保するための専用部材です。
これを塗装前(または下塗り後)に入れることで、
屋根を傷つけることなく、塗装しても水が抜ける状態にすることができます。
スレート屋根の塗装の際は、このタスペーサー・縁切り作業が必須です。
これを省くと、雨漏れして、高額な葺き替え工事になる可能性もあります。
今後のためにも、必ずこの作業は見積もりに入れてもらいましょう。
棟板金、棟瓦の「釘打ち、コーキング」
屋根塗装の際は、必ず「棟板金の釘打ち」または
「棟瓦の釘打ち、ビス締め」が見積もりに入っているか確認しましょう。
なぜなら、これをせずに放置しておくと、台風で屋根が飛ばされたり、
部材交換で大きな費用が掛かるリスクが発生するからです。
放っておくと、釘がゆるんで効かなくなるため、
台風などの強い風が吹き込んだ時に、板金が飛ばされる危険があります。
これを防ぐためには、単純に釘を打ち込んでおけば良いのです。
プラスして、コーキング材というゴム状の補修材で釘頭を止めておくと、今後の抜け予防にもなります。
また、瓦屋根の場合も、頂上の棟瓦は釘やビスで止めてあります。
これも浮いて来ていたら打ち込んだり、締め直しをしてもらいましょう。
小さいところですが、塗装の時に一緒に手当てしておくことで、後々の大きなリスクを減らすことができます。
見積りには、必ず釘打ち・ビス締めを入れてもらいましょう。